レモンの会食奮闘記

会食恐怖症と向き合って生きてきた大学生の日記。大学生活や会食恐怖症を通して感じたことを記します。

#1 僕が会食恐怖症と付き合ってきた人生について話したい-自己紹介

初めまして!

この日記にたどり着いた方は、恐らく会食恐怖症や嘔吐恐怖症に悩んでいる方でしょうか?もしくは子どもが会食に悩んでいるお父さんお母さんでしょうか?はたまた会食恐怖症のパートナーを持つ方かもしれません。

いずれにせよ、会食恐怖症というものに興味を持ってここに来ていただいたことでしょう。

このブログでは、僕がこれまでの人生でどのようにして会食恐怖症になったのか。そして、その中で悩んだこと、つらかったこと、克服するために努力したこと、思い出したことから書き残していきたいと思います。

僕のこれまでの経験が会食恐怖症で悩む人たちに役に立てばいいなと思います。

 

それでは、まず最初の投稿では僕の自己紹介と会食恐怖症になったきっかけ・症状についてお話ししたいと思います。

自己紹介

まず、僕がどのような人なのか、簡単に知ってほしいと思います。そのほうがなんとなくイメージが付きやすくなると思うので。

僕は今、東京の大学院で研究をしている24歳です。幼少期から高校までは地方ですごし、大学に入学してから上京しました。

 幼少期は好き嫌いはそこまで多くなかったものの、とにかく虚弱体質で少食でした。幼稚園の給食はいつも最後まで食べているか、残す、そんな子どもでした。

小学生になってからもそれは変わらず、、給食がとにかく嫌いでした。後程、会食恐怖症になったきっかけの項で詳しく話しますが、このころから会食恐怖症の症状を自覚するようになってきました。

中学校になってからは給食から弁当に代わり、あまり苦労することはなくなったのですが、その代わりに友達との交流の中で外食を一緒に食べる、といった機会が増えてくるようになりました。(その中で何度か食べられなくて気分が悪くなりトラウマが加速しました。)中学生の頃は運動部に所属していたのですが、高校生に入ってからは合宿や練習後の食事など、人とのかかわりが増えて食事の機会が増えることを避けるようになり、部活にも所属しませんでした。

大学に入ってもそれは変わらず、人とのかかわりを避けるようにサークルや部活には所属せず、同じ学科の友人のみと交流する日々が続きました。そんな中、あることをきっかけに会食恐怖症のことを友人に打ち明けることになり(いつか詳しく話します。)そこから僕の人生は大きく変わり始めたのです。会食恐怖症の事を一度カミングアウトすると気持ちが楽になり、これまでの自分ではできなかったような挑戦ができるようになりました。そして、現在では仲の良い友人たちには症状のことを打ち明けて、生活をするようになり、症状が出ることも非常に少なくなりました。

ここまでの経験をすべて事細かに記そうとすると非常に長くなりそうなので、いくつかの記事に分けて書きたいと思います。

会食恐怖症になったきっかけ

 先ほどもお話しした通り、僕が会食恐怖症であることを自覚したのは、恐らく小学生の高学年から中学生の頃であったと思います。今思い返すと、きっかけが小学生までの体験にあり、症状が現れたのが中学生に入ってからのような気がします。

 僕の小学校では給食の時間は、すべての児童に均等な量でご飯が配膳されるようになっていました。そのような決まりがある中で、もちろんご飯を残したり、量を減らすということも禁止されていました。僕は当時、非常に少食であったので、お米は通常の2/3くらいで満腹になるほどで、脂っこいものや味の濃いものもあまり好きではありませんでした。しかし、僕のように少食な児童は男子の中ではほとんどおらず、あたりまえに完食するので非常に肩身の狭い思いをしたものです。

 ここで、ご飯の完食が強制されていたということが、僕の会食恐怖症になった原因として最も大きいと考えています。僕のクラスではご飯を完食するまでは、席に居残りで食べ続けなければいけませんでした。つまり、昼休みになっても友達と運動場に遊びに行くこともできず、5限目が始める直前に給食センター(学校内に調理場があった)にお皿を返却しに行く必要がありました。そのあまりの辛さに、人の目を盗んでお米をごみ箱に捨てたり、パンの日はカバンに隠して家に持ち帰り、捨てるということも多々ありました。(パンのほうが取り扱いが楽であったため、はやくパンの日が来てほしいと願うまでになっていました。)

このような生活を日々繰り返す中で、徐々に給食というものに恐怖を覚えるようになり、ついには食事というものにも嫌悪感を覚えるようになってきました。

 小学生の頃は、ただ少食だから食べられない、食べるのに時間がかかるという状況でしたが、中学校に入るとその症状はさらに悪化していきました。このころ初めて会食恐怖症の症状を自覚し始めることとなりました。

 中学校にはいってから僕はそのころ好きだった野球を始めました。野球部に入ると、学校外で遊びに行くこともあり、外食に誘われたり、試合の後にテイクアウトした牛丼をみんなで食べるということがありました。その時、初めてご飯を食べようとするとにおいに吐きそうになる、という症状が出るようになりました。

このような症状は家庭科の調理実習や家族で焼き肉を食べに行ったときなど、状況に関わらず現れるようになっていきました。このころの症状をまとめると、以下のような状態でした。

  • 外食に行くと店内のにおいで気分が悪くなる。さらに、においが強すぎると吐き気がしてえずく。
  • クラスメイトと弁当を食べる際に食べ物がのどを通らなくなる。通常のペースよりも遅くなる。
  • 通常の腹3分目で満腹感を感じる。
  • 人との食事の予定があると、不安を感じて気分が悪くなる。(所謂、予期不安と呼ばれるもの)

 中学生から高校生にかけて、このような症状は治る気配どころか悪化していくように感じ、どこまでも抜けられないトンネルの中を走っているような感覚に襲われました。

 

 ここまでの自己紹介と会食恐怖症になったきっかけで、僕と会食恐怖症とのプロローグをお話しできたかと思います。

 これからは、詳細な経験や、当事者目線の意見、また当事者以外の人はどのように受け止めればよいのか、僕自身の考えを書いていくことができたらいいなと思うので、ぜひ読者になって読んでほしいです。

それではまた!